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バーベキュー

梅雨に入った上海は今日もどんよりとした厚い雲の下に佇んでいる。小雨の虹梅路でタクシー降りたおいらは、道路の対面で桃にかぶりついている友達の姿を見つけた。

クリスチャンと出会ったのは今から13年前の1995年、おいらが語学研修のため初めて中国を訪れたときのことだ。右も左もわからないまま大学の宿舎にたどり着き、最初の朝を迎えたときだった。でっかいバックパックを背負って部屋に入ってきた彼はドイツ人で自分より3歳年上、気さくな性格でその日のうちに打ち解けた我々は一緒に部屋の大掃除をして、それから一年間暮らしてゆく体制を整えた。その後おいらは中国や香港に住むことになり、彼はドイツに帰って仕事をしているのだが、彼がこっちのほうへ出張してきたときなどは食事をしたりしている。

ダニーロの新オフィスは古い工場を改造したオフィスビルの屋上にあった。最近、このような街中の旧工場のレトロな内装や作業場特有の高い天井を利用してオフィスビルにリノベーションして、建築事務所やデザイナーなど、クリエイティブ系の会社のオフィスを引き付けているところが増えた。ダニーロはビルの屋上の敷地を300平方メートルほど賃貸して、そこにペントハウスのような形で社屋を建設していた。社屋の横にはちょうど20人ほどが集まってパーティーができるスペースがあり、今日はそこで彼の社員を中心にしてバーベキューパーティーをやっていた。
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ダニーロはおいらが1996年に大学を離れ、仕事を始めた年に上海に来た。イタリア人の彼はドイツの大学に留学していたころ中国語のクラスでクリスチャンと知り合い、彼よりちょうど一年遅れで現地で語学を磨くためにやってきたのだ。

おいらが3年前に上海に戻って、ダニーロに会ったは彼が大学の中国語過程を終了し、イタリア商工会議所の上海事務所での勤務を終えた

後独立して自分の会社を立ち上げてから一年半ほど経ったころだった。商工会議所勤務時代のコネクションを頼りに中国におけるコンサルタントとして名乗りをあげたものの、仕事を求めてヨーロッパを行脚し、その間数万ドルの経費を失いながらもワインの輸出代行や建築材の中国との貿易などでようやく事業が安定したころだった。

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