野球ネタ:歴代最高の野球選手(野手)は誰?
今日歩いて会社へ向かったのは、久しぶりに晴れていたからと途中で銀行に寄って今月分の家賃を引き出したかったから。小型のバックパックと商売低迷の倦怠感を背負いながら中山公園に続く長寧路をとぼとぼと進んでいると、ふと視界に当面の目的地であるわが事務所の入ったオフィスビルが見えるのに気がついた。
「へぇ、こっから見えるんだ」
新たな建物を建てるために取り壊された古い建物、ちょっと前までそれが建っていた広大な空き地の向こうに発見した風景は新建築の開始までの間、ぽっかりと顔を出した期間限定の空間は上海という映像フィルムのコマとコマの間を仕切る線のようなものであろうか。
プロ野球史上、最高の選手は誰だと問われたら、”福本豊”と答えたい。
今の若い人にとっては関西方面の朝日放送やサンテレビで放映されるプロ野球中継で「おもろい解説をするおっさん」としての姿のほうが有名らしいが、もちろんその”おっさん”にも現役時代があり、その時期がちょうどおいらの世代が野球に興味を持ち始め、夢中になった1970年代だった。
当時の関東地区ではほとんど巨人戦の中継しかなく、パ・リーグの試合はほとんど見ることはできなかったのだがちょうど全盛期にあった阪急ブレーブスは毎年のように日本シリーズに出場して日本一に輝いており、毎年のプロ野球の最後を飾るイベントで最強軍団の核弾頭として活躍している福本のプレーを見ることができた。
で、なぜおいらの中でこの”おっさん”が一番すごい選手かと言うとまず第一に自分の得意分野の成績が他の選手に比べて圧倒的であるということ。つまり、王ならホームラン、金田なら登板数・勝利数といったところ、福本なら当然盗塁ということになる。本塁打数の生涯記録では王が1位868本で2位の野村は657本、安打数は1位の張本が3085本で現時点で2位のイチロー(日米通算)は今シーズン中には3000本に達する見込み、打点は1位王が2170で2位野村が1988、投手の勝利数では1位金田が400勝で2位米田が350勝、そして盗塁数では1位福本が1065個なのに対して2位の広瀬はそのわずか6割にも満たない596個。それぞれの分野の歴代スペシャリスト同士が競う通算記録でまさにその実力は群を抜いているのである。ちなみにこの1065個と言う盗塁数は一時期、世界記録となっており、アメリカではメジャーリーグに比べると狭い日本の球場での本塁打の世界記録保持者”オウ”の名前は知らない人でも、”フクモト”と”キヌガサ”の名前は知っていると言われている。
(ちなみに通算四球数は1位の王が2390個に対し、2位の落合が1475個と盗塁記録に近い圧倒的な差をつけている。まあ、四球は打者が積極的に働きかけて勝ち取るものではないので無視してもいいだろう。しかし、「ホームランを打たれるぐらいなら歩かせたほうがマシ」というのが記録に現れている、改めて当時の王の存在感にも驚嘆。逆に福本は「絶対歩かせてはならない!」選手だったろうと思いきやなんと1234個で歴代7位だそうだ。)
第二に福本は通算安打数2543本(歴代5位)、通算打率.291、身長169cmの小兵ながら208本のホームランを打っている、通算三塁打数115はこれまた歴代1位、他に先頭打者本塁打の通算記録も持っている、盗塁だけが取り上げられがちな福本は打者としても文句なし超一流のプレーヤーなのである。もちろん野球は攻撃だけではない、守備はというと12年連続通算12回のゴールデングラブ賞受賞も日本記録ときたから恐れ入る。
そして何よりも・・・(この続きは次回)
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