悪い癖
キタムラにはその場の会話のリズムを保ったりや聞き手に刺激を与えることを優先するあまり、しばしば正確性を欠いたことを言ってしまう悪い癖があった。むろん彼に法螺話をするつもりは毛頭なく、彼自身そのようなことを以前に聞いたことがあるかも知れないという程度の情報を断定的な言い方で話してしまうのだ。そして、そのような話しをするときは決まって自分でもその話が不正確かもしれないという自覚も持っている。
交通事故に遭って集中治療室で寝ている自分を想像してみろ。今はまだ幸せじゃないか!
あの時伊豆で人が飛び出してきたら絶対に轢いてたぞ、それにベロベロだったんだから保険金も下りない。交通刑務所を出た後も一生償いをするだけの人生だ。今はまだ幸せじゃないか!
スポンサードリンク
319
44343