ぶつぶつ
「釜さんには人望あったじゃない」「いい人でいれるからね。単に楽をしていただけだよ」
金稼ぎが上手な人は表情に人間味がなくなるのさ。
一生懸命やっている加持より、ちゃらんぽらんにやっている佐々木のほうが成績がよかった。
「数字を残しているんだから、勤務態度が悪いぐらいは大目に見ようよ」
「いや俺は彼女は自分の実力の半分しか出していないと思う。それが許せない」
人々の人生はブラウン運動のように不規則なものだ。世の中でおこるすべてのことも不規則で現実的なものだ。運命や神から与えられた人の役割などを語る人はその現実に自分の観点を無理やりはめこもうとしているに過ぎない。
思い返してみれば、俺は昔から扱いにくい人間だった。学校の行事のときなど、与えられた役割をしっかり真面目にはたしたことはないし、それどころか決められた方針さえも勝手に自分がやりやすいように捻じ曲げてしまう。小学校のときのクラスでの催し物をやる会においては西遊記の人形劇をやるつもりが、人形が完成しなかったために、最後は本を自分で読むことになり皆を引かせてしまった。中学校で壁新聞をつくるときはリーダーが決めた方針にしたがわず、自分で勝手に好きなように書いたため、その修正などで作業を大幅に遅らせてしまった。
冗談みたいな世の中だから冗談みたいに生きようかな。・・・そうかもな。
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