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露出の悦楽

8月3日

8月の建築現場のバイトの重労働は普段異常に俺の体から体力を奪う。シャワーを浴びた後、裸のままアパートの一階にある部屋の窓を開けて立つ。すっかり陽が落ちた後の夜風が気持ちいい。窓の前を50歳ぐらいの女が通る。俺は裸だが、まあいいや、相手はおばさんだし、わざわざ死角に身をかわすのも面倒くさい。しかし、あのおばさんはいつも俺が裸で窓を開けたときにタイミングよく家の前を通る。考えてみれば、昨日もおとといも会ったような気がする。大方、毎日同じような時間に買い物にでも出るのであろう。俺もだいたい同じような時間にシャワーを浴びて夜風に吹かれるのが好きなので不思議はない。

8月6日

俺はいつものようにシャワーを浴びた後、窓を開けた。あのおばさん、最近見ないな。

8月8日

今日も暑かった。5リットルぐらいの汗をかいたのではないだろうか?いつもどおりシャワーを浴びて、窓を開ける。無意識に顔を上半身を窓から乗り出して、左右を確認する。最近、俺はちょっといらいらしている。

8月10日

窓を開けた。おばさんが通った。おれはおばさんの顔を見た、向こうも俺のほうをみていた。俺は裸のまま、かすかに会釈をした。おばさんが去ったあとの夜風は特別にすがすがしかった。


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