オリンピックで勝つ人たち
北京オリンピック4日目、今日は男子体操の団体総合で銀メダル、女子柔道63kg級で谷本歩実が金メダルを獲得した。国別のメダル獲得レースでは中国、アメリカ、韓国、ドイツ、イタリア、オーストラリアに続いて7位である。
このメダル獲得数は毎日図らずも気になってしまう。それぞれの競技に才能のある選手を児童のうちに発掘して半ば強制的に育成するシステムを持っている中国や昔から圧倒的な強さをほこるアメリカになら正直負けてもしょうがないと感じるが、他の国には負けたくない。特に何かにつけやたらと対抗心をあらわにしてくる韓国の後塵は何があっても拝したくない。一方、日本を離れて10数年、自分にこんな愛国心があったのか、という発見はそこはかとなく心地がよい。
ここまで金メダルを獲得した面々は、男子柔道66キロ級の内柴正人、100m平泳ぎの北島康介、そして谷本、3人すべてがオリンピック連覇である。そして実におもしろいのが、このディフェンディングチャンピオンたちは3人が3人ともアテネオリンピック以後不調に苦しんでいながら、オリンピック直前に調子を上げてきて再び頂点に立ったことだ。徹底的に技を磨きオリンピックに出場して準決勝や決勝までくれば競技における実力などほんの紙一重だろう。そんな中で同じ選手が勝ってしまうというのは、勝敗を決するのは身体の能力以外の力であると言ってもいいのかもしれない。もし普段は平凡でもここ一番というときに異様な強さを発揮する子供でもいれば、そういう子を英才教育するほうがオリンピックで勝てる選手を育てる近道なのかも知れない。
そういう意味で言えば不公平になるかもしれないが、国内の選考会で負けたとは言え、男子柔道60kg級でオリンピック3連覇中の野村忠宏は代表選手にすべきだった。大舞台で最高の力を発揮できることをこれだけ明らかに証明している選手は国内の選考会ごときでふるいにかけてはいけないのだ。こんな選手が日本に生まれることの稀有さを考えれば、もったいない。本当にもったいない。
ディフェンディングチャンピオンと言えば、今日アテネオリンピックの女子マラソンのチャンピオンの野口みずきが故障のため出場を辞退することになった。心の力が勝負を決するという上記の理論からするとこれは誠にもって痛いことである。かくなる上は万が一にでも残った2人の選手にその能力があることを祈るのみである。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080812-00000958-san-spo
スポンサードリンク