バブル世代
日本は現在北京オリンピックで5個の金メダルを獲得し、メダル獲得競争で5位につけている。水泳の北島が2つ、柔道の内柴、谷本、上野、全員がアテネオリンピックからの連覇である。
その2004年のアテネオリンピックであるが、最終的には16個の金メダルを獲得しこれまで最高の成績だった1964年の東京オリンピックとタイ記録であった。主にオリンピックで活躍する選手は20~30歳の年齢の選手であるとすれば、アテネオリンピックに出場した選手は1974年~1984年ごろに生まれた選手と言うことになる。ベビーブーマーの世代に属し、大学を卒業する頃には就職氷河期に当たるいわゆるロストジェネレーションと呼ばれる世代でもある。バブル景気の中で学齢期を過ごしており、それぞれの選手が競技を始める時期において、スポーツをする設備が充実していた時期にも当たるのだろう。また、その頃はすでに日本が世界でも屈指の経済規模を持ち海外渡航も普及していたため、その前の世代が持っていた根拠のない外国人に対するコンプレックスも薄いのかもしれない。
そういう見方をすると、1960年代後半生まれの我々の世代のオリンピックと言えば、1988年のソウルオリンピック、1992年のバルセロナオリンピック、1996年のアトランタオリンピックあたりになるがこのときの金メダル獲得数は3~4個である。1964年の東京オリンピックから1976年のモントリオールオリンピックまでは常に10個以上の種目で優勝していたのでだらしない世代と言われても仕方あるまい。
確かに我々は物心ついたときから年々豊かになってゆき、大学に通う頃にはバブルの狂乱景気の中にあり、求人難で就職の苦労などとも無縁であった。現在、企業では粗製乱造のバブル世代と呼ばれリストラの第一の標的になっているくらいである。客観的に見ればふやけた世代なのだろう。人間の本来眠っている能力をいかんなく発揮しむるにはある程度過酷な環境におかれることが必要であるという点においては、逆に言えば不幸であったのかもしれない。
日本は一人当たりのGDPではすでに世界で20位ぐらいまでに落ちている。この状況はこれから改善するより、悪化する確立のほうが高いであろう。そんな時代において、やり直しの効きにくい40代半ばを過ぎたこの世代の苦難はこれから始まる。
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