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キッズリターン

北野武が監督をした13作のうち出演をしていない3作の1つである。この映画に出てくる若者はみんながんばっている、ボクシングでチャンピオンをめざす慎次とやくざでトップをめざそうとするマサルという主人公の2人以外にも、好きな女性に振り向いてもらうために彼女が働いている喫茶店に毎日通う男、漫才師をめざす2人・・・。

慎次のマサルのそれぞれのフィールドでは才能を持っていた。しかし慎次は新人王は取ったもののその後落ちぶれた先輩に足を引っ張られ、マサルは持って生まれた侠気で短時間のうちに幹部にまで上って行くが、その侠気が行きすぎ巨大な力にひねりつぶされてしまう。ウェイトレスの女性を一途に思いつづけている少年は才はないもののその純真な努力の結果彼女と結婚するが、結局は現実社会に押しつぶされるように勤務中の事故で死んでしまう。

それぞれが夢と希望を持ち、努力をして、皆そこそこいいところまでは行くが結局はいろいろな要因で挫折する。ただ漫才師をめざす2人だけが成功の階段を上ってゆく。この映画で描かれているのは悲しいまでに成功する人間はほんの一握りだという現実だ。

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