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事業とはすべからく

今朝タクシーを待っていたが、なかなか来なかったのでイライラしていた。普段は2~3分も待てばだいたいつかまるのだが、今日は5分以上も待たされた。8月下旬、上海は例によって相当暑かったのでそれも原因だったのだと思うが、思わず「今日はついてねえな」と思ってしまった。

「いつもは拾えてもいいはずなのに、どうしてまだ空車が来ないのか?」という不満は、しかし考えてみれば、こちらの勝手な感情である。おいらがいつもタクシー拾う場所には今日のその時間には空車が少なかったのが現実であって、おいらがイライラしたりついていないと思ってもそれは誰にも関係ないし、その現実にもなんの影響も与えない。早くタクシーを拾いたければ、空車がたくさん居る場所、例えばホテルとか、に行けばいいのである。それをせずに自分ができるだけやりやすい方法で楽をした行動をしておいて、この場合は家のすぐ近くの路上でタクシーを待つこと、その結果がよくなかったからと言って腹を立てるのは実に滑稽だ。

ビジネスにも同じようなことが言える。自分のやりたい仕事をやるという感覚で、独立して事業を始める人は同じような滑稽さにはまることが多い。そのような人は往々にして、努力家で血のにじむような思いをして仕事に取り組み失敗する。そして「あんなにがんばったのに・・・」と嘆くことになる。しかし大抵の場合そんな仕事は、世の中から求められていないのである。血を吐いてがんばろうがどうしようが、その事業が消費者から必要とされていないという現実にしてみれば関係のないことなのである。

「がんばったから、努力したから神様どうか私のビジネスを成功させてくだい」などと言う気持ちを持ってはいけないのだ。ビジネスはすべからく、世の中の需要を把握してそれを埋めるために自分の思考や行動を投入するもの。炎天下の中、空車の少ない路上でタクシーを待つような仕事をしてはいけない。空車がなければ、ホテルに拾いに行かなければならないのだ。

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